|
||
|
||
25年前、映像と歌、その両方が衝撃的だった。 バンド名は世界共通の言葉として、a-ha(アーハァ)とつけられたそうな。 デビュー曲「テイク・オン・ミー」がいきなり全米No.1! あの007「リヴィング・デイライツ」の主題歌も歌ったのだ。 個人的には 「ハンティング・ハイ・アンド・ロウ」 「シャイン・オン・TV」 「ルージング・ユー」 「マンハッタン・スカイライン」 などは今なお名曲です。 ヴォーカルのモートンの声は、とても聞きごたえがありました。 低音と高音、どちらも魅力でした。 ぞくぞくするような低音から、高音では裏返りながらもキレイでいて迫力があり、 声そのものが芸術といえるような感じでした。 今どきのミュージシャンの声など、しょぼく聞こえてしまう程です。 歌も良かったけど、ミュージック・クリップを抜きにして彼等は語ることはできません。 1980後半以後はミュージック・クリップ全盛で、当時「スリラー」などが流行った時期でした。 a-haのデビュー当時のクリップは、良く出来ている!というより挑戦的でセンスが斬新でした。 例えば ●「テイク・オン・ミー」「ストレンジャー・トレイン」では実写をトレスしたアニメーションですが、 回りこみ映像との合成など、CGなしに良く出来ています。 ●「シャイン・オン・TV」でモノクロ映像の中に赤一色だけがカラーになっている、今ではよく見かけます。 ●「クライ・ウルフ」飛び出す絵本風に3人が飛び出たり、ハンドカメラで撮ったブレた映像を、 主人公の顔を常にカメラの中心にすることで、逆に背景が不安定に揺れるカット等。 (映画「ハルク」で主人公が変身する直前に顔が緑になりかけるカットがそうです。) その手法を、ナ、ナントすでに20年前にやっているのです。 CGの無い時代に、あまりにも先を行きすぎた映像感覚。 そう思うと本当に鳥肌がたちます。 私はそれを知っている優越感さえ感じます。 |
|