私が影響を受けたアニメといえば「ヤマト」「ガンダム」ですが、
しかし、あの名作「破裏拳ポリマー」を語らずにはいきません。
タツノコの作品で、確か順番としては「キャシャーン」の後だったと思います。
タツノコといえば、タイムボカンシリーズ、ガッチャマンが有名ですが、
私の中では「ポリマー」はダントツ!
娯楽度・完成度では「ヤマト」「ガンダム」に匹敵するとさえ思っています。
当時はブルース・リーが世間を賑わした時代で、少なくともその影響を受けていると思います。
主人公の武士、車探偵長、紅一点のテル、犬の男爵、鬼河原長官がそれぞれまたいい個性だしてます。
冒頭は毎回、悪党の存在感を出す緊迫したエピソードから始まりサブタイトル。
すると一転のんびりした主要キャラのまぬけなやりとりが始まり、やがて事件解決に乗り出して行く。
後半、いよいよ危ないというところでポリマーが登場!圧倒的な強さで手下どもを蹴散らす。
首領と最後の決戦になるが、そんな中でも探偵長と長官は相変わらずなボケぶりを発揮。
事件後はまた一転のんびりした探偵長らの落ちでしめる。
その30分が全然飽きない内容になっています。
アクション、変身、ギャグ、そしてシリアス。タツノコ作品の中でもそのバランス感覚が抜きん出ていました。
そういえば昔は正体を隠す正義の味方が多かった。
富野さん、大河原さんなど、今巨匠と呼ばれている方もクレジットに名を列ねていました。
主題歌も豪華な顔ぶれでとても素晴らしくカッコイイ歌です。
ちなみに音楽の菊池氏は実写を多く手掛けていて、たまたま見ていた「暴れん坊将軍」もやっていて驚きました。
そして、私が小学生の時から知ってて敬愛する二宮常雄氏が総作監。
数年前に始めてお会いする事ができ、大変感動しました。
ここ何十年、レンタルビデオで借りるにもなかなか置いて無かったのですが、
今はDVDで見る事が出来ます。
しかし、私が5巻全て揃っているのを見たのは、秋葉原のラオックスと石丸のみ!
どういう事なんでしょう?あまりに少ない!!(憤慨してます)
【破裏拳ポリマーとは?】
主人公・鎧 武士(よろい たけし)は柔道3段、空手3段の腕前。
“ポリマー”に転身(変身)し、悪の組織と対決する1話完結のストーリー。
国際警察のビルの真向いにある車探偵事務所。
そこのヘボ探偵長・車錠(くるま じょう)は事件の依頼が無く、3年間も家賃を滞納している。
ビルのオーナーのカワイコちゃん・南波テルには頭が上がらない。
警察犬を引退した飼い犬・男爵にも相手にされない始末。
そこへやってきたこれまた頼り無いアルバイト、武士。
しかし武士は探知機等で国際警察の事件の情報をちゃっかり入手。
事件のある所必ず現れることができるのだ。
その国際警察長官・鬼河原には、勘当し行方知らずの息子がいた。それが実は武士なのである。
長官と探偵長は毎回まぬけな2ショットになるだが、武士は顔を会わす訳にはいかない。
毎週現れる悪党が最新技術で目的を達成しようとするその瞬間、ポリマーが現れる。
「この世に悪のあるかぎり、正義の怒りが俺を呼ぶ。破裏拳ポリマー、ここに参上!」
自ら編み出した破裏拳流の奥義でザコ部下どもを蹴散らし、最後はポリマーホークで首領の乗り物をまっぷたつ。
事件が解決すると、ポリマーは多くを語らず去って行く。
ポリマーとは高分子化合物質という意味である。(確かそんなような?)
オレガー・スッテル博士が発明し、死際に武士に授けた。
ポリメットという転身用ヘルメットを装着し「転身ポリマー」と叫ぶと、
その声紋に反応しポリメットが武士の体を包み込んでポリマーに転身する。
実は転身できる形態は一つだけでは無い。
ポリマーホーク(飛行形態)ポリマーグランパス(水中用)ポリマーカー(地上走行用)
ポリマードリル(地中用)ポリマーローラー(ローラー車)と変形する事が可能。
乗り物と言うよりは武器としての意味合いが強い。
その推進力は磁気で動くフィールド推進。
しかしポリマーには3つの弱点がある。
それは回を追う事に明らかになり、敵もそれを利用しポリマー抹殺を計るようになる。
武士は普段はまぬけ面を装っているが、人知れぬ過去を持ち、人一倍強い正義感で闘い続ける。
車探偵長がホラマーに変身して活躍する「稲妻怪人ピカデール」
武士の過去が明らかになる「ポリマー誕生の秘密」は必見です。